アイスエイジブロックドラフト

アイスエイジ(Ice Age/ICE)アライアンス(Alliances/ALL)のブースターパックを入手したので、所属してるゲームサークルでアイスエイジブロックのドラフトを開催したよ。
以下、そのレポートをば。
 

使用カードセット
アイスエイジ、アライアンス、コールドスナップの3パックを使用。
ちなみに、アイスエイジとアライアンスはリミテッドのバランスがほとんど考慮されていないセットである*1こと、アライアンスのパックには12枚しかカードが入っていないことから、最初からカオスドラフトになる予感が満々だったと言わざるを得ない!
 

参加者・席順・使用した色
私の対面から順に

  1. The「TY」氏:緑白タッチ赤(《ゲリラ戦術/Guerrilla Tactics(ALL)》)
  2. halfway氏:白青黒(白メイン)
  3. Melito氏:赤黒タッチ白青(サイドボード後に青が抜けたとのこと)
  4. ゴンザレス氏:緑青黒(緑メイン)
  5. 祖弩者(私):黒青
  6. やまにゃ氏:黒赤
  7. park氏:緑白タッチ青(《命令の光/Ray of Command(ICE)》)
  8. 事実上の王(FK)陛下:赤黒(《Lava Burst(ICE)》入り)

8人中黒が6人という混戦でしたが、赤黒が強いと思われる環境で、卓上に《火葬/Incinerate(ICE)》が出ず《Lava Burst(ICE)》も1枚しかなかった状況では当然の結果かも、というところ。
 

私のピック
※参考:MTG Wiki カード個別評価:アイスエイジブロック
 

アイスエイジ初手、《深淵の死霊/Abyssal Specter(ICE)》と《Orcish Cannoneers(ICE)》で悩み、汎用性の高い方ということで除去兼フィニッシャーの《Orcish Cannoneers》を選択。しかしその後赤の有力なカードが一切流れて来なかったので、結果としては無駄ピックに。
2手目は《霊魂焼却/Soul Burn(ICE)》。色の制約はあるものの、X点火力なのでピック。他の候補は《命令の光/Ray of Command(ICE)》くらい。
3手目に《Dreams of the Dead(ICE)》が取れたので、黒青で《テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat(CSP)》等を使いまわすデッキを視野に入れる。結局クリーチャーが足りなくて入らなかったけどな!
4手目、究極飛行生物の《風鳴りの精/Sibilant Spirit(ICE)》が流れて来たので即取り。5手目は《命令の光/Ray of Command(ICE)》。
その後、アイスエイジのクリーチャーにしてはサイズの大きい《Lim-Dul's Cohort (ICE)》、青黒2色土地の《River Delta(ICE)》、キャントリップ(スロートリップ)の《Infuse(ICE)》、マナ加速の《Jeweled Amulet (ICE)》などをピックして1パック目終了。この時点でクリーチャーを4枚しかピックしていなかった(内1枚は色的に入る見込みのない《Orcish Cannoneers》)ので、アライアンス以降は生物重視で行こうと決心。
 

しかしアライアンスも一部を除きクリーチャーの質は低いわけで、卓上に黒が6人もいたせいもあり、まともな生物がほとんど回ってこない。その代わり《Stench of Decay(ALL)》と《Fetal Lore(ALL)》を2枚ずつ取れたので、開き直って《Lim-Dul's Vault(ALL)》と《Soldevi Excavations(ALL)》をピックし、除去で耐えつつクリーチャーを無理矢理引っ張ってくるデッキを組むことに。
他に確保できたカードは《ヴィセリッドの徒食者/Viscerid Drone(ALL)》《Benthic Explorers (ALL)》等。
ちなみにパックから《Bestial Fury(ALL)》《Gorilla war Cry(ALL)》《Primitive Justice(ALL)》が大量に出てきたため、みんなゲンナリして「ゴリラはもういいよ!」を連呼。
 

そして最終パックのコールドスナップ。今までの2パックに比べてクリーチャーがまともなので、卓上の各所から「コールドスナップ強えー!コールドスナップ強えー!」の声が。でも冷静に考えると、コールドスナップが強いんじゃなくてアイスエイジとアライアンスが酷すぎたという罠!
私は初手《アダーカーの風精/Adarkar Windform(CSP)》、2手目《テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat(CSP)》から《クロヴの腐敗/Krovikan Rot(CSP)》2枚、《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》、《凍結/Frozen Solid(CSP)》、《臆病なグール/Gutless Ghoul(CSP)》等をピックし、何とかデッキを形にすることができました。
 

使用したデッキ

<クリーチャー:10枚>
《ヴィセリッドの徒食者/Viscerid Drone(ALL)》
《クロヴの霧/Krovikan Mist(CSP)》
《Lim-Dul's Cohort (ICE)》
《穴掘り蟲/Mole Worms(ICE)》
《臆病なグール/Gutless Ghoul(CSP)》
《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》
《Benthic Explorers (ALL)》
《テヴェシュ・ザットの信奉者/Disciple of Tevesh Szat(CSP)》
《アダーカーの風精/Adarkar Windform(CSP)》
《風鳴りの精/Sibilant Spirit(ICE)》
 

<その他の呪文:12枚>
《Jeweled Amulet (ICE)》
《Lim-Dul's Vault(ALL)》
《Infuse(ICE)》
《凍結/Frozen Solid(CSP)》
《Stench of Decay(ALL)》2枚
《クロヴの腐敗/Krovikan Rot(CSP)》2枚
《命令の光/Ray of Command(ICE)》
《Fetal Lore(ALL)》2枚
《霊魂焼却/Soul Burn(ICE)》
 

<土地:18枚>
《River Delta(ICE)》
《Soldevi Excavations(ALL)》
《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
《沼/Swamp》8枚
《島/Island》7枚
 

除去が豊富な反面、攻撃は完全に《アダーカーの風精》《風鳴りの精》《霊魂焼却》頼りのデッキ。
後述のレポートのとおり今回は引きが上手くかみ合ったから良かったものの、デッキパワーはかなり低いです。
 

試合の簡易レポート
●1マッチ目:VS ゴンザレス氏  勝勝
《Fyndhorn Elves(ICE)》と《ボリアルのドルイド/Boreal Druid(CSP)》2枚でマナ加速し、《ファイレクシアの雪潰し/Phyrexian Snowcrusher(CSP)》や《Illusionary Presence(ICE)》+《彼方からの雄叫び/Howl from Beyond(ICE)》でフィニッシュするデッキ。
 

・1戦目
ゴンザ氏が《Fyndhorn Elves》と《ボリアルのドルイド》を並べたところで《Stench of Decay》。そしてブロッカーとして《ファイレクシアの鉄足》を出すという良い立ち上がり。
《猿人の喧嘩屋/Simian Brawler(CSP)》等を展開されるも、《Fetal Lore》で除去し地上を膠着させる。そうしている内に《アダーカーの風精》を引き、そのまま空からビートダウンしました。
ちなみに《アダーカーの風精》をプレイした次のターンのゴンザ氏のドローは《ルーンのほつれ/Rune Snag(CSP)》だったそうで、運にも恵まれての勝利。
 

・2戦目
《ボリアルのドルイド》、《Soldevi Sentry(ALL)》という立ち上がりのゴンザ氏に対し、またも《Stench of Decay》。
その後、ゴンザ氏が色事故でパーマネントを展開できずにいた間に、《風鳴りの精》で空からビートダウン。
 

2戦とも早々にエルフを除去できたことが勝因かなーと。
 

●2マッチ目:VS 事実上の王陛下  勝負勝
《Wall of Shields(ICE)》、《オーランのイエティ/Ohran Yeti(CSP)》3枚、《大いなる石の精/Greater Stone Spirit(CSP)》、《恐怖症の幻/Phobian Phantasm(CSP)》等の強力なクリーチャー陣に加え、《Ritual of the Machine(ALL)》、《ゲリラ戦術》、《うねる炎/Surging Flame(CSP)》等の充実した除去、そして環境最強のX点火力《Lava Burst》を擁するヤケクソのように強いデッキ。
 

・1戦目
王の展開するクリーチャーたちを《ヴィセリッドの徒食者》、《クロヴの腐敗》2枚、《Stench of Decay》、《Fetal Lore》で凌ぎつつ、《クロヴの霧》等でちまちまとダメージを与え、《霊魂焼却》をトップデッキして勝利。
 

・2戦目
《Stench of Decay》で《剣歯虎/Sabretooth Tiger(ICE)》等のクリーチャー2体を同時に除去し、その後出された《Phyrexian Devourer(ALL)》も《命令の光》+《臆病なグール》のコンボで撃破するというナイスな立ち上がり。
しかし調子が良かったのはここまでで、その後《バルデュヴィアの蛮族/Balduvian Barbarians(ICE)》、《オーランのイエティ》2体、《恐怖症の幻》のパワー3軍団を矢継ぎ早に展開され大ピンチ。苦し紛れに《Fetal Lore》を撃つも、当然「クリーチャーは破壊されず、こちら3ドロー」を選択され、そのまま圧殺されました。
 

・3戦目
序盤は《Stench of Decay》2枚と《ファイレクシアの鉄足》や《凍結》で王の猛攻を防いだものの、更に《オーランのイエティ》、《大いなる石の精》、《Phyrexian Devourer》を出され、例によって大ピンチ。
しかしそこから《Fetal Lore》2枚、《風鳴りの精》という詐欺みたいなトップデッキを連射して何とか挽回。王の《恐怖症の幻》との殴り合いになる。
そして、《Fatal Lore》2回で6枚、《風鳴りの精》の3回のアタックで3枚、計9枚王にドローされたにも関わらず《Lava Burst》も《Ritual of the Machine》も引かれず、更に次のターンに確実に敗北するという状態で《霊魂焼却》、という完全な運ゲーで勝利。
 

やった側が言うのもナニだけれども、ここまで運ゲーだと ほんとうに ひどい。
 

●3マッチ目:VS halfway氏  勝勝
《キイェルドーの先導/Kjeldoran Outrider(CSP)》2枚、《またたくスピリット/Blinking Spirit(ICE)》、《Kjeldoran Escort(ALL)》2枚、《キイェルドーの本拠守護兵/Kjeldoran Home Guard(ALL)》等で地上をガッチリ固め、《Silver Erne(ICE)》、《キイェルドーの飛空隊長/Kjeldoran Skycaptain(ICE)》、《Ivory Gargoyle(ALL)》等で空からビートダウンしたり、《陸軍元帥/Field Marshal(CSP)》や《キイェルドーのときの声/Kjeldoran War Cry(CSP)》で反撃に出たりするデッキ。
 

・1戦目
《Lim-Dul's Vault》で《アダーカーの風精》を引っ張ってきて、こちら《アダーカーの風精》&《クロヴの霧》 対 halfway氏《ドレルナック/Drelnoch(CSP)》&《Kjeldoran Escort》の軸をずらした殴り合いに持ち込む。
halfway氏の追加のクリーチャーは《クロヴの腐敗》等で破壊し、最後の攻撃を《Stench of Decay》で軽減して勝利。
 

・2戦目
《ファイレクシアの鉄足》《Benthic Explorers》《テヴェシュ・ザットの信奉者》で地上を止めたうえ、《Lim-Dul's Vault》で《風鳴りの精》を引っ張って来る。
そしてhalfway氏の展開した飛行クリーチャーを《クロヴの腐敗》2枚で次々に除去し、そのまま空からビートダウン。
 

halfway氏のデッキのクリーチャーの大半、特に飛行クリーチャーはすべてがパワー2以下なので《クロヴの腐敗》が的確に突き刺さり、また、こちらのアタッカーは飛行持ちで、halfway氏の擁する優秀な地上ブロッカーを無視できたということで、デッキパワー的には負けていたけど相性で勝てた感じでした。
 

簡単なまとめ
何かほぼ運だけで3勝してもうた。
 

今回はパックから出たX点火力の数が少なかったこともあり、カジュアルなドラフトとしては非常に楽しかったですよ。お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
コールドスナップのパックは山ほど余ってるので、アイスエイジ&アライアンスのパックが手に入ったらまたやりたいですなー。
 

*1:たとえば、アイスエイジのコモンにX点火力が3種類あったり、現在に比べてクリーチャーの質が低かったり、そのくせバンド能力が存在するせいで攻撃が異様に通りづらかったり。