ローウィン プレリリーストーナメント

9月29日(土)にローウィンのプレリリーストーナメントに参加してきました。以下、そのレポートをば。
なお、まだ公式では日本語のカードリストが出ていないので、恐縮ながらレポート中の各カードについては英語版を参照するか、「ローウィン スポイラーリスト」あたりの語句で検索して出てくるカードリストをご覧ください。
 
カードプール

<白:クリーチャー10枚、その他2枚>
《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier》
《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
《薄れ馬/Wispmare》
《樫の喧嘩屋/Oaken Brawler》
《キンズベイルの風船使い/Kinsbaile Balloonist》
《大喋りの薬剤師/Wellgabber Apothecary》
《住処見張りの巨人/Lairwatch Giant》
《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》
《清純/Purity》
 
《忘却の輪/Oblivion Ring》
《首のへし折り/Neck Snap》
 
<青:クリーチャー8枚、その他8枚>
《アメーバの変わり身/Amoeboid Changeling》
《石ころ川の釣り師/Stonybrook Angler》2枚
《やっかい児/Pestermite》2枚
《銀エラの達人/Silvergill Adept》
《メロウの先触れ/Merrow Harbinger
《妖精の先触れ/Faerie Harbinger
 
《西風の網/Zephyr Net》
《ちらつき粉のうたた寝/Glimmerdust Nap》
《防護の泡/Protective Bubble》
《水大工の意思/Aquitect’s Will》
《妖精の計略/Faerie Trickery》
《砕けた野望/Broken Ambitions》
《魅惑的な一瞥/Captivating Glance》2枚
 
<黒:クリーチャー8枚、その他4枚>
《顔投げ/Facevaulter》
《傷負いのツタ育て/Scarred Vinebreeder》
《蜘蛛カツラのボガート/Spiderwig Boggart》
《泥棒スプライト/Thieving Sprite》2枚
スズメバチ騒がせ/Hornet Harasser》
《嘆きウェルク/Mournwhelk》
《節骨の魔女/Knucklebone Witch》
 
《コショウ煙/Peppersmoke》
《名も無き転置/Nameless Inversion》
《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending》
《貯め込み屋の欲/Hoarder’s Greed》
 
<赤:クリーチャー12枚、その他3枚>
《ボガートの食料隊/Boggart Forager》2枚
《煙束ね/Smokebraider》
《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin》
《ボガートの妖精追い/Boggart Sprite-Chaser》2枚
《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
《断層削り/Faultgrinder》
《山羊さらい/Goatnapper》
《消えざる焼け刃/Ceaseless Searblades》
《輝き帯び/Glarewielder》
《巨人の先触れ/Giant Harbinger
 
《ごたごた/Hurly-Burly》
《破壊的なかがり火/Consuming Bonfire》
《踏み潰し/Crush Underfoot》
 
<緑:クリーチャー9枚、その他6枚>
《巣穴滅ぼしのエルフ/Warren-Scourge Elf》
《葉光らせ/Leaf Gilder》
《エルフの枝曲げ/Elvish Branchbender》
《光り葉の予見者/Gilt-Leaf Seer》
《雲冠の樫/Cloudcrown Oak》
《リス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmaster》
《鋸歯傷の射手/Jagged-Scar Archers》
《茨角/Briarhorn》
《変わり身のタイタン/Changeling Titan》
 
《勇壮な体形/Epic Proportions》
《追い詰め/Hunt Down》
《春の大掃除/Spring Cleaning》
《一握りの力/Fistful of Force》
《光り葉の待ち伏せ/Gilt-Leaf Ambush》
《エルフの行列/Elvish Promenade》
 
<多色:クリーチャー2枚>
《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》
《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf
 
アーティファクト:2枚>
《放浪者の小枝/Wanderer’s Twig》
《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract》
 
<土地:1枚>
《森/Forest》(Foil
 
以上、計75枚
 

 
第1色は、一通りエルフがそろっており、飛行対策も2枚あり、更に《一握りの力》、《茨角》及び《勇壮な体形》という優秀なコンバットトリックを持つ緑に即決定。
2色目については、各色ともにそこそこのカードがある中、能動的にシステムクリーチャーを処理できる除去を3枚有し、《泥棒スプライト》や《光り葉のナース》等のカードアドバンテージを得られるカードが多いことを評価して黒を採用。
3色目に白をタッチしての《包囲の搭、ドラン》及び《忘却の輪》の投入も考えたけれど、多色サポートが《放浪者の小枝》しかないので諦めることに。
で、組んだデッキは↓。
 
使用したデッキ

<クリーチャー:14枚>
《傷負いのツタ育て/Scarred Vinebreeder》(2マッチ目の2戦目以降は《嘆きウェルク/Mournwhelk》に変更)
《葉光らせ/Leaf Gilder》
《蜘蛛カツラのボガート/Spiderwig Boggart》
《泥棒スプライト/Thieving Sprite》2枚
《エルフの枝曲げ/Elvish Branchbender》
《光り葉の予見者/Gilt-Leaf Seer》
スズメバチ騒がせ/Hornet Harasser》
《雲冠の樫/Cloudcrown Oak》
《リス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmaster》
《鋸歯傷の射手/Jagged-Scar Archers》
《茨角/Briarhorn》
《変わり身のタイタン/Changeling Titan》
《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf
 
<その他の呪文:9枚>
《勇壮な体形/Epic Proportions》
《放浪者の小枝/Wanderer’s Twig》
《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract》
《貯め込み屋の欲/Hoarder’s Greed》
《コショウ煙/Peppersmoke》
《名も無き転置/Nameless Inversion》
《一握りの力/Fistful of Force》
《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending》
《光り葉の待ち伏せ/Gilt-Leaf Ambush》
 
<土地:17枚>
《森/Forest》9枚
《沼/Swamp》8枚
 
〜サイドボードとして使用したカード〜
《春の大掃除/Spring Cleaning》
 

 
回避能力を持ったクリーチャーは少ないけれど、大量の除去と強化スペルで押し切るぜー!というボーイデッキ。何気に手札破壊デッキでもある。
低マナ域の少なさが気になって最初は《傷負いのツタ育て》を入れていたが、対戦相手の初動も3ターン目のことが多かったので、途中から《嘆きウェルク》に変更。(ジャッジより「今回はデッキリストの登録がないため、マッチ間にデッキを組み替えてよい」という旨のアナウンスがありました。)
(※10月7日追記:マッチ間のデッキ組み換えが許可されたのは「デッキリストの登録がない」からではなく、DCI懲罰指針・手順書の「115. D/Wの誤り ─ サイドボードの戻し損ね」の第二段落を根拠とするものであるため、文章を訂正。)
 
なお後になって考えてみると、緑白、緑青のデッキも組んでおき、「相手がシステムクリーチャーを使ってない → 緑白」、「相手が遅いデッキ → 緑青」といった感じでサイドボードした方がよかったかもしれない。
 
試合の簡易レポート
スイスドロー4回戦)
 
●1マッチ目:VS白緑デッキ  勝勝
《チドリの騎士/Plover Knights》2枚や《キスキンの短刀挑み/Kithkin Daggerdare》が入っている、白緑コモンの強いクリーチャー詰め合わせのようなデッキでした。
ローウィンのコモンは白と緑が強力なためか、会場をざっと見回した限りこのタイプのデッキを組んでる人が多かったですね。
 
・1戦目 後攻
相手に《エルフの小間使い/Elvish Handservant》、《ルーン刻みの鍾乳石/Runed Stalactite》、《キスキンの短刀挑み》、《森林の変わり身/Woodland Changeling》と展開され先行されたが、こちらも《光り葉の予見者》、《リス・アラナの狩りの達人》、《鋸歯傷の射手》をプレイして巻き返す。
その後、《ルーン刻みの鍾乳石》を装備した《森林の変わり身》に《熟達した戦い/Battle Mastery》がエンチャントされ、攻撃時5/5二段攻撃のクリーチャーになるも、その攻撃を《光り葉の待ち伏せ》を使って凌ぐ。
返しのこちらの《鋸歯傷の射手》と《リス・アラナの狩りの達人》の攻撃に対し、相手は《三つ目巨人の視線/Triclopean Sight》を《森林の変わり身》にプレイしてアンタップ。《リス・アラナの狩りの達人》がブロックされるが、ここでこちらは究極生物《茨角/Briarhorn》をプレイして《リス・アラナの狩りの達人》を強化。2枚のオーラがエンチャントされた《森林の変わり身》と相打ちを取り、1対3交換に成功した。
このカードアドバンテージ差が決め手となり、残ったクリーチャーでそのまま殴り続けて勝利。
 
・2戦目 後攻
相手に《キスキンの短刀挑み》、《肥沃な大地/Fertile Ground》から《チドリの騎士》2枚という嫌な展開をされたものの、《名も無き転置》と《眼腐りの終焉》で2枚とも除去。
その後《春の大掃除》で《肥沃な大地》を割ったところ、相手の手札は重いカードばかりだったらしく、ほとんど後続のカードをプレイされないまま勝利。
 
●2マッチ目:VS緑黒デッキ  負勝勝
ほぼ同系。《戦杖の樫/Battlewand Oak》が2枚あった分、相手のデッキの方が強かったかも。
 
・1戦目 後攻
3ターン目まで互いに何もプレイできないでいたところ、相手4ターン目に《森》4枚から《不屈の頑固皮/Dauntless Dourbark》が登場してヤヴァイ事態に。しかし返しで《眼腐りの終焉》をトップデッキしてこれを除去し、難を逃れる。
で、こちらの手札には《光り葉のナース》があったので「次のターンから地獄を見せてやる……」などと思っていたら、返しで相手が《光り葉のナース》をプレイ。
……あれ?どういうことですか教授!?
まあ、こちらも《光り葉のナース》を出せば対消滅できるわけなんですが、例によって引けない5枚目の土地。しかもそんなときに限って手札に来る《勇壮な体形》。これはちょいと勇壮過ぎるんじゃなかろうか?
そして、土地と逆転できるカードを求めて《貯め込み屋の欲》を撃ったら激突で2連勝。失われる6ライフ。手札上限を上回り、溢れるカード。
いやー、敗北フラグが立ち過ぎた。
 
・2戦目 先攻
相手に3、4ターン目連続で《戦杖の樫》を出されていきなりピンチになるも、その後相手はなかなか4枚目のマナソースを引かず、引いても《鮮烈な林/Vivid Grove》、 《肥沃な大地》という状態だったため、その間に《リス・アラナの狩りの達人》と《鋸歯傷の射手》を並べてエルフ大増殖モードに突入。
そして丸々肥え太った《鋸歯傷の射手》で殴り続け、更に《泥棒スプライト》2枚で手札を破壊して反撃の芽を刈り取る。
で、《鋸歯傷の射手》が除去される頃には相手のライフが残り僅かになっていたので、《泥棒スプライト》でそのまま殴り勝ちました。
 
・3戦目 後攻
相手がマリガンスタートで、3ターン目の《戦杖の樫》以降有力なカードを展開できないでいたのに対し、こちらは2戦目と同じように《鋸歯傷の射手》がモリモリ大きくなって、《泥棒スプライト》と《嘆きウェルク》で手札を破壊し、更に《コショウ煙》や《一握りの力》でテンポアドバンテージを取って勝利。
 
●3マッチ目:VS青緑白デッキ  勝勝
アンコモンの多色土地が入っていたため、安定して回る3色デッキだった様子。
 
・1戦目 後攻
相手の土地が3枚で止まっている間に《光り葉の待ち伏せ》、《鋸歯傷の射手》をプレイして攻撃開始。
その後《戦杖の樫》を出されるもこれを《一握りの力》で踏み潰し、更に《リス・アラナの狩りの達人》を追加。
で、こちらのフルアタックに対し《光り葉の待ち伏せ》をプレイされたが、接死が付かなかったので相手投了。
 
・2戦目 後攻
相手に《戦杖の樫》、《沼うろつきのトネリコ/Bog-Strider Ash》と展開されるも、こちらも《鋸歯傷の射手》、《リス・アラナの狩りの達人》、《葉光らせ》を出して反撃。
ブロッカーをそろえられ「攻撃が通らなくなったカナー」と思ったところで《勇壮な体形》をトップデッキ。Nice boat.もといNice card.
《名も無き転置》で更にパワーを上げ、一気に10点近いダメージを叩き出して勝利。
 
●4マッチ目:VS青白タッチ赤黒緑デッキ  勝負勝
レアの多色土地が3枚あり、アンコモンの多色土地も沢山入っていた青白中心の多色デッキ。
《石ころ川の釣り師/Stonybrook Angler》と《ノールリッジの裁き人/Arbiter of Knollridge》2枚、及びタッチした各色の除去で耐え、白の飛行生物か青の《秘密を溺れさせる者/Drowner of Secrets》でフィニッシュする構成の様子。
物凄く強いカードではないにしろ、レアが5枚全部デッキに入るってのは凄いなあ……。
 
・1戦目 先攻
相手がマリガンスタートから土地2枚で止まったので、そのままビートダウン。
 
・2戦目 先攻
相手にタップインの土地が多いため序盤に先行してダメージを与えるも、パワー3以上のクリーチャーを引けず、《エレンドラ谷の衛兵/Sentinels of Glen Elendra》を出され攻撃がストップ。
相手の後続の飛行生物は除去スペルで破壊したものの、なかなかアタッカーを引けず、引いても豊富な除去によって対処されてしまう。
更に《秘密を溺れさせる者》と《休賢者/Fallowsage》のコンボを決められ、長引くとこちらが不利な状況になったため、損害を覚悟でアタックを慣行。
運よく《貯め込み屋の欲》で4ドローし、クリーチャー数を確保して殴り続けたが、相手のライフを一桁まで落としたところで《ノールリッジの裁き人》で回復されてしまい、 たとえ《勇壮な体形》を引いても削り切れなくなったため、投了。
 
・3戦目 先攻
序盤は相手に小型の飛行生物で先行されたが、4ターン目に《雲冠の樫》を出して攻撃をシャットアウト。そして《泥棒スプライト》、続いて《変わり身のタイタン》とプレイし、反撃を試みる。
しかし《変わり身のタイタン》に対応して《泥棒スプライト》を除去され、《雲冠の樫》をリムーブさせられてしまう。更に《石ころ川の釣り師》を出され、《変わり身のタイタン》も事実上無力化されピンチに。
が、返しのターンで《光り葉のナース》を引いたため、相手に2ターンかけて手札をダンプさせる&マナを使い切らせることに成功。その隙を突いて《変わり身のタイタン》で二回パンチ。一発目は普通にスルーされ、二発目は《蜘蛛カツラのボガート》で畏怖を付けてダメージを通し、相手のライフを一桁まで追い込む。
とはいえ、2回目の攻撃の際に《光り葉のナース》も一緒にアタックし相打ちを取られるというミスをしたため、その後《熟考漂い/Mulldrifter》→《秘密を溺れさせる者》→《休賢者》と流れるようにカードアドバンテージを回復されてしまう。
しかしこちらもクリーチャーを並べ攻撃を繰り返し、じわじわとブロッカーを排除して、更に《茨角》で宇宙的なカードアドバンテージを獲得。
最後は《貯め込み屋の欲》で《光り葉の待ち伏せ》を引いて数で圧殺しました。
 
まとめっぽい何か
4勝0敗で優勝しちゃったよ。わー。6パックもろた。
何かトップデッキ連打して、運だけで勝っちゃった気がするよー。
とりあえず《茨角》のアドバンテージはヤバイね。《象の待ち伏せ/Elephant Ambush(OD)》が涙目になっちゃうくらい。
 
この勢いで、プレリリースパーティーも勝ちたいところ。また運頼みになりそうな感じですけどがー。